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掲載日: 2024年8月2日

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出穂期を迎えています!圃場を確認して入水を!
今年の夏も高温が続く見込み!
穂揃期を過ぎたら飽水管理を徹底!

 米づくり技術情報No.16(PDF:864KB)

 ◎生育状況

 農業総合研究センターにおける「はえぬき」の出穂期は、山形市みのりが丘で7月30日(平年比-3日)、鶴岡市藤島町で7月30日(平年比-1日)となり、平年より早くなっています。

当面の技術対策

(1)きめ細かな水管理の徹底

イネは、受精・開花期に特に水分を必要とするので、出穂を確認したら、穂揃期までは、湛水状態を保ちます。

穂揃い後は、間断かん水や飽水管理に移行して根を健全に保ちましょう。

・特に、猛暑条件下では根の機能低下が懸念されるので、穂揃後は田んぼに水を張りっぱなしにせず、きめ細かに間断かん水、飽水管理を徹底して根の機能維持を図りましょう。

・効率的な水管理のため、作溝が十分機能するように必要に応じて手直しを行いましょう。

※7月25日からの大雨の影響が大きかった地域では、水路や揚水ポンプ等が損壊する被害が見られています。状況を確認しつつ、今後の用水確保について地域で話し合い、用水を有効に利用するために循環利用等の対策を講じましょう。

 

(2)高温対策

・出穂後10日間の日最高気温が高いほど胴割粒の発生が高まり、特に、出穂後6~10日頃の高温が最も胴割粒の発生に影響します。

・また、出穂後20日間の平均気温が28℃以上かつ最低気温が24℃以上と高い場合、イネの消耗が激しくなって白未熟粒の発生が増加します。

気温の低い朝夕に用水を入れ替えたり、飽水管理を行って、イネ群落内の水温や地温を下げるように管理しましょう。

(3)病害虫防除の徹底

①斑点米カメムシ類対策

・7月25日に病害虫防除所から斑点米カメムシ類の注意報が発表されました。出穂状況をよく確認し、穂揃期及び穂揃期7~10日後の2回の基本防除を徹底しましょう。

・無人ヘリコプター等による防除を計画しているところでも、防除時期が合わない場合には、個人防除を実施します。

・水田内にイヌホタルイやノビエが多く残っている場合は、斑点米カメムシ類の水田内での発生が多くなるので注意してください。

・出穂前後の草刈りは、斑点米カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を助長するので、原則行わないようにします。やむを得ず草刈りを行う場合は、水田の薬剤防除計画に合わせて実施してください。

②いもち病対策

・出穂直後の穂は、特にいもち病に感染しやすいことから、穂いもちの防除は、穂孕後期と穂揃期の2回防除を基本とします。葉いもちの発生が多いほ場や上位葉で発生の見られる圃場では、治療効果のある薬剤に変更して防除を行います。

 

お問い合わせ

農業技術環境課作物振興 

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