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令和6年の米づくりが終了したところで、今年を振り返り、反省点を整理しましょう。
まず、想定した収量・品質が得られたか、作業や機械の競合が無かったか確認し、品種構成の見直しや規模拡大に伴う省力技術の導入等を検討します。田植え機やコンバイン等の作業機や乾燥調製施設が効率的に稼働し、適期適作業が実施可能な来年の作付計画を立てましょう。
また、水田ごとの稲の生育、収量や品質、食味等のデータを振り返り、個別の技術について確認しましょう。土づくり、育苗、移植、水管理は適切に行うことができたか、施肥は適量であったか、適期に収穫できたか、整理しましょう。良かった点は継続し、反省点は改善策を講じて、来年の準備を進めましょう。また、各地域で開催される栽培研修会に積極的に参加する等、栽培に関する情報を収集して、知識や技術を高めましょう。
そして、来年も、高品質・良食味米の安定生産を目指して適正な管理に努め、最高品質の米を全国の消費者に届けましょう。
現在、地域における将来の農地利用の姿を「地域計画(目標地図)」として明確化するため、地域ごとに農業者や農地の所有者などによる話し合いが各市町村で進められています。
この地域計画は、来年3月までに作成することとされおり、4月からはこの計画に基づいて農地の移動が本格的に始まります。公益財団法人やまがた農業支援センターは、「農地バンク事業」を通じて、地域計画の実現を支援していきます。
農地は地域を形作る重要な要素であり、現在進められている地域ごとの話合いは、農地の利用だけでなく、その地域の将来の姿を考えるうえで非常に重要な機会となります。
農業や農地に関わる方に限らず、例えば、地域の環境整備への意見をお持ちの方など、その地域に関わる多くの方々の参加が充実した計画の策定につながっていきますので、この機会に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
まずは、お住いの市町村や農業委員会、または、公益財団法人やまがた農業支援センター(電話023-631-0697)にお気軽にお問い合わせください。
これから、本格的な冬を迎えることから、畜舎の雪囲いなど事前に準備をしておきましょう。
牛は、寒さに比較的強いと言われますが、体の小さな子牛は寒さに弱いため、畜舎内の環境管理には最善の注意が必要です。冷気が体に直接当たると、下痢や肺炎などを引き起こして発育が低下する心配がありますので、畜舎内を見回って破損個所などを修繕し、すきま風が入らないようにしましょう。また、分娩予定日が近い牛や子牛のスペースには、十分な敷料を使用するとともに、こまめに交換し、床の乾燥を心がけ、快適な飼養環境を維持しましょう。
ただし、保温を重視するあまり畜舎の窓や扉などを閉めきってしまうと換気不足になり、湿度が高くなるとともに、アンモニアガスも溜まりやすくなります。このような状態は、牛に大きなストレスを与え、呼吸器病が発生しやすくなります。保温だけに気を取られず、換気もこまめに行いましょう。
また、冬期間においても十分な飲水の確保が重要です。水回りを点検し、凍結の心配がある場合は、あらかじめ保温資材などを活用して凍結防止対策を行いましょう。
今日は、たらのめの促成までの管理について紹介します。
まずは、穂木の切断ですが、1芽単位に、芽の上を水平に切断します。この切った枝を駒木と呼びます。なお、切断作業中は安全に十分配慮しましょう。
次に、樹液の除去です。切った駒木をすぐに水に浸漬すると、3~6時間後には切り口から樹液が出ます。このあと駒木を取り出し、シャワーノズルでこの樹液を十分に洗い流します。樹液が促成中のカビの原因になるので、この工程は必ず行いましょう。
次は伏せ込みです。深さ7㎝程度の育苗箱に薄い板などで十字に仕切りを作り、駒木を立てて並べます。この箱を促成ベッドに入れ、清潔な水を深さ1㎝程度まで入れます。
最後に促成管理です。伏せ込みを始めてから萌芽までは温度を20℃とし、その後は15℃の一定温度で管理します。萌芽するまでは切り口の樹液をシャワー等で適宜洗い流し、促成ベッドの水も定期的に交換します。
促成たらのめは、12月から4月まで出荷できますが、例年、3月頃から需要が高まります。計画的に出荷するためには、今年の穂木数を勘案して、促成、出荷計画を立てることが重要になります。
山菜の代表的な品目であるたらのめは、県内各地で栽培が行われています。ハウスを使った促成栽培では、12月から4月までが出荷時期となります。今日は、たらのめの促成栽培について、圃場で養成した穂木の採取と保管方法、促成ベッドの作成手順について紹介します。
まずは穂木の採取ですが、落葉後の11月頃に行います。来年の穂木養成のために2芽~3芽を残し、のこぎりで水平に切り取り、生育の揃った穂木を10本ずつ束ねます。穂木の保管は、直射日光や風の当たらない小屋等に立てかけて置きます。
次に、促成ベッドの作成手順です。高さ1mの台を作り、この上に幅1.2m、長さ5.4m程度のコンパネを水平に固定します。この上に高さ20㎝の枠を作り、ビニールを敷いてプール状にします。そして、促成ベッドの底面から約30㎝の高さに、電熱線を互いに触れないよう、一坪当たり200ワットを目安に配線します。更に、それらを覆うため、トンネル支柱を設置し、ビニール、保温資材、遮光資材、サーモスタットを準備します。明日は、促成までの管理について紹介します。