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さくらんぼの開花期は、灰星病やハマキムシ類等の病害虫の防除時期です。一方で、開花期は結実確保のための重要な時期で、マメコバチやミツバチが広く利用されています。これらの訪花昆虫が活発に活動できるよう、開花期の農薬使用には、十分注意を払う必要があります。
訪花昆虫を保護するため、開花1週間前から巣箱を撤去するまでは、殺虫剤と除草剤を散布しないようにします。
また、開花期に灰星病等の防除を行う場合は、蜂の活動する時間帯を避け、蜂に直接農薬がかかることがないようにするとともに、巣箱にも薬液がかからないよう、散布前に巣箱をシートで覆う等、事前の対策を実施します。なお、ミツバチを利用する場合は、事前に養蜂家に散布日時や薬剤の種類等の防除計画を連絡するとともに、近隣のミツバチの設置状況を確認しましょう。