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さくらんぼは、発芽10日後頃から低温に対する感受性が次第に高くなり、「花芽が割れ始めた頃から開花始期頃」が最も低温に弱い時期になります。
地域や園地によって差がありますが、現在、さくらんぼは、低温に最も弱い時期になってきています。昨年、褐色せん孔病が発生して早期落葉した園地では、花芽の充実が劣り小花の枯死が例年よりも多い状況です。そのため、本年は確実に凍霜害対策を実施しましょう。
凍霜害対策には、「燃焼法」や「散水氷結法」、「防霜ファン」などがあります。対策の実施に当たっては、「やまがたアグリネット」の低温アラートをぜひご活用ください(https://agrin.jp/alert/index.html)。県内約50地点に設置された気象センサーの気温に基づいて、アラートメールを受け取ることができます。
また、土壌が乾燥していると凍霜害の発生を助長する場合があります。日中に灌水を行って、土壌水分の確保に努めるとともに、凍霜害を助長するマルチや敷き藁など地面を覆うものを除去するなど、適切な凍霜害対策を実施しましょう。