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果樹の栽培において、摘芽や摘蕾といった早期の着果制限は、摘果作業の省力化や大玉生産を図るために、重要な作業です。
ももの摘蕾は、花芽が丸く膨らみ先端の赤みが見え始めた頃から花びらがやや膨らむ頃までに行ないます。「あかつき」などの花粉がある品種は、50~70%を目安に行い、「川中島白桃」など花粉がない品種は弱めに摘蕾し、実止まりがわかってから摘果します。
「ラ・フランス」は、花芽が十分確保されている樹であれば、概ね50%を目安に摘芽します。実施に当たっては、枝の真上や真下に着いた花芽や小さい花芽、長果枝先端の花芽などを取り除きましょう。
ただし、近年は、4月の凍霜害の影響で、着果が不足した園地がみられています。そのため、霜の常襲地では摘芽を控え、実止まりがわかってから、摘果で着果量を調整しましょう。